予防接種とは?
私たちは、日常生活の中で、さまざまな細菌やウイルスなどと共存していますが、それぞれに対する抵抗力がないと病気にかかります。
予防接種とは病原体を弱めるか、不活化して、免疫力をつけることにより、病気に対する抵抗力をつけ、発病を予防したり、症状を軽くしたりする方法です。
赤ちゃんは生後8~12ヶ月ごろまでに、お母さんからプレゼントされた抵抗力(免疫)が自然と失われ、赤ちゃん自身で免疫をつくる必要が生じてきます。
また、お子さんが大きくなるにつれ、外出の機会も多くなります。保育園や幼稚園に入るまでには、予防接種で免疫をつけ、感染症を予防しましょう。
予防接種を受ける前に
注意したいこと
- 接種の前日は入浴させ、身体を清潔に。
- 接種当日の朝はお子さんの状態をよく観察し、体調に変化がないか確認しましょう。
- 清潔な衣服を着け、お子さんの状態をよく知っている保護者が同行しましょう。
- 気にかかることがあれば、遠慮なく相談を。
- 予診票は、お子さんの大切な資料となります。しっかりと記入して持参しましょう。
- 母子健康手帳は予防接種の大切な記録です。忘れずに持参しましょう。
医師との相談が必要な場合
- カゼなどのひきはじめ。
- 今までに薬によるアレルギーが出たことがある人。
- 今までに薬によって身体に異常が出たことがあるとき。
- ワクチンには抗原の他に培養に使う卵の成分、抗生物質、安定剤などが入っており、これらのアレルギーがある人がいます。アレルギー体質の人はよく相談すること。
- 以前に予防接種を受けたとき、異常がみられたとき。
- 今までにけいれんを起こしたことがあるとき。
- 未熟児など、発育が悪いとき。
- 中耳炎や肺炎によくかかる人。
- 心臓病、肝臓病、腎臓病、血液の病気などの治療を受けている人。
- 本人はそれらの病気にかかっていないが、周りの人がはしか、風しん、おたふくかぜ、みずぼうそうなどに最近かかっているとき。
予防接種を受けられない場合
- 37.5度以上の発熱がある。
- 急性の病気にかかっているとき。
- 医師が不適当と診断した人。
予防接種を受けた後に
注意したいこと
- 接種後30分間は会場でお子さんの様子を観察するか、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。急な副反応はこの間におこることがあります。
- 入浴は差し支えありませんが、わざと注射した部位をこすることはやめましょう。
- 接種当日は、激しい運動はさけましょう。
予防接種の種類
法律で勧奨されている予防接種
任意接種の予防接種
BCG
接種を受ける時期と回数
対象者年齢 生後1歳に至るまで
回数 1回/集団接種
四種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ)
接種を受ける時期と回数
対象者年齢 生後2か月~7歳6か月に至るまで
回数 初回3回 追加1回
五種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ)
接種を受ける時期と回数
対象者年齢 生後2か月~7歳6か月に至るまで
回数 初回3回 追加1回
ヒブ
接種を受ける時期と回数
対象者年齢 生後2か月~5歳の誕生日の前日まで
回数 接種開始の月齢
2か月~7か月に至るまでの間4回
7か月~12か月に至るまでの間3回
12か月~5歳になる前日まで1回
小児用肺炎球菌
接種を受ける時期と回数
対象者年齢 生後2か月~5歳の誕生日の前日まで
回数 接種開始の月齢
2か月~7か月に至るまでの間4回
7か月~12か月に至るまでの間3回
12か月~24か月に至るまでの間2回
24か月~5歳になる前日まで1回
麻しん風しん混合
接種を受ける時期と回数
<1期>
対象者年齢 1歳~2歳に至るまで
回数 1回
<2期>
対象者年齢 5歳以上7歳未満であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日まで
回数 1回
日本脳炎
接種を受ける時期と回数
<1期>
対象者年齢 生後6か月~7歳6か月に至るまで
回数 初回2回追加1回
<2期>
対象者年齢 9歳~13歳未満
回数 1回
二種混合(ジフテリア・破傷風)
接種を受ける時期と回数
<2期>
対象者年齢 11歳~13歳未満
回数 1回
子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症)
接種を受ける時期と回数
対象者年齢 小学校6年生~高校1年生相当の女性
回数 3回
水痘
接種を受ける時期と回数
対象者年齢 1歳の前日~3歳になる前日
回数 2回
B型肝炎
接種を受ける時期と回数
対象者年齢 生後1歳に至るまで
回数 初回2回 追加1回
●おたふくかぜワクチン・インフルエンザワクチン等は任意接種です。